ワイン農家<ルドルフ・カイザー>はブルゲンランド州、州都アイゼンシュタット近郊のクラインヘーフラインに居を構えている。27ヘクタールに及ぶぶどう畑ではブラウフランキッシュ、ツバイゲルト、ピノ・ノアールと約80%は赤ワイン用である。ワイン醸造に関しては長い伝統と製法を基に今日に至る。
気候/土壌
ぶどう畑があるノイジードラー丘陵地帯は、<パノニッシュ気候>といわれる温暖な気候、更に<ライタ山岳地帯>に囲まれ北風から保護された地域である。変化に富んだ土壌は様々なぶどうの植種に適している。
白ぶどう種は、貝殻石灰岩層(ライタ石灰)に続くやや砂がかった粘板岩の土壌で育まれ、日中暖められた土壌が夜間に冷却され、熱作用が長く続きブドウの成熟が促される。
これに反し赤ぶどう種は腐植土質の粘土状の土壌で育ち、その作業は容易くはないが、肥沃で保水力に富むという利点がある。
ぶどうの種類
白ワインにも赤ワインにも適した土壌、気候である。
カイザー・ワイナリーには40年以上続く赤ワイン醸造の伝統があり、現在生産高の80%が赤ワイン、20%が白ワインとなっている。
白ワイン種は<ウエルス・リースリング><シャドネー><ピノ・グリース><サバニョン・ブランク>
赤ワイン種は<ブラウフランキッシュ><ツバイゲルト><ピノ・ノアール><シラー><メルロー><カベルネ・スベーニョン>
ワイン哲学
『大切なのは、ワインの中に作り手の質と愛を反映させる事』
そのために、まずぶどうについて熟知する事。
自然の循環に即した健康で丈夫なぶどうが育つように畑を手入れする事。
ノー・ハウの基本はこれにつきる。
『ぶどうの木と生きる中で<何が>大切か教わる』
健康で自然奈土壌に育ったぶどう畑にだけ良質のブドウが実る。
このような理由からカイザー・ワイナリーでは有機農法に添ったぶどう、ワイン作りに励んでいる。